キリロム工科大学では2021年11月より修士課程をスタートします。この修士課程はエンジニア・デザイナー・マーケターといった、すでにデジタルで仕事ができる方がさらにグローバルで活躍できるスキルを学んでもらうためのコースです。すでにデジタルでお仕事ができるみなさんを対象としているので、日本の仕事を続けながらカンボジアの修士課程で学ぶことが可能になっています。キリロム工科大学の学部のコンセプトは英語でITを学ぶということでしたが、大学院のコンセプトさらに一歩進んでグローバル就職・グローバル起業を支援するプログラムです。正規の修士課程ですので、卒業後に日本の博士課程でPh.Dを取得することも可能ですし、キリロム工科大学としても博士課程を立ち上げたいと考えています。

日本の仕事を続けながら修士課程で学ぶ

デジタルノマドはエンジニアの夢

デジタルノマドは日本よりも欧米でブームになっています。デジタルノマド革命という言葉が登場することもあるように、コロナの後世界では大きな波となると考えられています。このムーブメントは日本でもきっと起こるでしょう。

新型コロナで溜まりに溜まった世界を旅行したいという強いニーズとテレワークでの仕事ができるように社会が変革されたことが相まってデジタルノマドブームが起こると考えられていますが、加えて新型コロナが収まる前であっても3ヶ月程度の滞在で複数の国を回るスタイルのデジタルノマドは14日間の強制隔離が国境を越える際に必要になる場合においてもデジタルノマドは可能だということでもあります。14日間の強制隔離中に仕事ができるのがデジタルノマドの強みだからです。

デジタルノマドを実践するためのスキルをどうやって獲得するか?

実際にデジタルノマドとなるためにはデジタルワーカーとしてのスキルに加えて幾つかのスキルが必要になります。

デジタルノマド留学とは

キリロム工科大学は2021年11月からソフトウェアエンジニアリング研究科という修士課程をスタートするのですが、そこではデジタルノマドとなる基本スキルを得ることができます。加えて、デジタルノマド生活を実際に修士課程に在籍しながらやってみましょうという提案がデジタルノマド留学です。

大学院への通い方は2種類。”通常留学”と”デジタルノマド留学”

キリロム工科大学はカンボジアのキリロム高原にあります。学部生と同様にキリロムの全寮制の施設に宿泊しながら2年間で修士課程を修了できます。この方式を通常留学としましょう。そして2つ目の方法がデジタルノマド留学です。デジタルノマド留学もスタートはキリロム高原での通常留学からスタートしますが、2年目はチームを組んでキリロムを出て都市を周ります。都市は首都プノンペンや観光地であるシェムリアップなどのカンボジアもありますが、国境を超えてウクライナやエストニアやニューヨークやシリコンバレーなどのITで注目されている都市を周りながら大学院の学位を取得することができます。

大学院+ワーケーション

大学院は2年コースです。デジタルノマド留学であっても最低半年間はカンボジアのキリロムに滞在していただきます。とはいっても、毎週末は首都のプノンペン、アンコールワットのあるシェムリアップ、港町のシアヌークビルだけでなくカンボジア全土をエンジョイしていただきますのでキリロムに滞在するのは主に平日だけとすることもできます。

キリロム工科大学の修士課程は、デジタルワーカーが働きながら大学院を卒業することができるようになっています。仕事を辞めて海外大学に留学するのは経済的な負担が大きいのですが国内の夜間の大学院ではなく海外の大学院に通えるのが特徴です。

Work+Vacationを合わせた造語である、「ワーケーション」というリゾートに滞在しながら働くという考え方が普及していますが、Study + Vacationの「スタディーケーション」という考え方もあります。キリロムの「リゾートで学びながら働く」のコンセプトは「ワーケーション」+「スタディーケーション」を合わせたようなものになっています。

起業することになった場合

大学院在学中には学部生と一緒にインキュベーションセンターが立ち上げたバーチャルカンパニーのボードメンバーとして関与していただく可能性もあります。バーチャルカンパニーがキリロムスタートアップとして法人化された時に投資家になったり、経営陣に入ったりすることができます。この場合にはスタディーケーション+ワーケーション+起業という三足のわらじを履いていただきます。

デジタルノマドとしてキリロムやカンボジアの外に出る

人生は短い。さあ新しい世界へ。

デジタルノマドでも半年間キリロムに滞在する最大の理由は、英語のトレーニングとチームビルディングです。一緒に起業したり学ぶ仲間が見つかり、英語でのコラボレーションができるようになれば思い切ってカンボジアの外に出ることもできます。デジタルノマドとなって世界中を旅しながらスタディケーション+ワーケーション+起業に挑戦することができます。人生は短いのでコロナ禍であっても最大の成長を遂げるためのプログラムです。

デジタルノマドとしてどこの国を回るのか?

デジタルノマドとして世界中を回るかは、皆さんご自身の責任と判断になります。危険が高いから行きたくない方はカンボジアのキリロムでの通常留学をお勧めします。お一人で世界を回ることもお勧めできません。キリロム滞在期間中に一緒に世界を回るパートナーまたはチームが見つかった場合にデジタルノマドをご検討ください。

キリロム工科大学は大学院のオンライン授業を提供し学位を発行、世界を周りながら行う仕事を発注するサポートもいたします。そして、グローバル起業に成功できるようにご支援します。下記のサイトから現時点で世界中の国々が日本人をどのように受け入れているのかを確認することができます。

新型コロナx海外旅行・海外出張情報サイト
https://townwifi.com/aftercorona/

世界を回りながら仕事をする。

一例ですが:日本→カンボジア(1年間)→エストニア(2ヶ月)→ウクライナ(6ヶ月)→ニューヨーク(2ヶ月)→シリコンバレー(2ヶ月)→日本というルートは現時点では可能です。
※ウクライナを長くしているのは生活コストの削減のためです。※2021年3月5日現在

どこから仕事をもらうのか?

キリロム工科大学の新しい修士課程は「テクノロジーマネージメント」、「データサイエンス」、「サイバーセキュリティ」が専攻として設定されています。つまり、キリロム工科大学の学部生が英語でITと起業を学ぶというコンセプトなのに比べて、修士課程はプログラミングなどのデジタルスキルをすでにお持ちの方向けであり、日本のデジタルワーカー(エンジニア・デザイナー・マーケター)がグローバル人材となったりグローバルで起業できるスキルをつけることを目的としています。キリロムグループ7法人のお仕事を発注することも可能なのですが、日本でフリーランスとしてお仕事を持っている方が仕事を持ったままキリロムでワーケーション的に働きながら大学院に通うことを想定しています。優秀な修士過程の皆様は、キリロムグループからの発注金額よりもおそらく日本で受注した方が多くの給与をもらえるのではないかと考えています。デジタルノマド中に仕事が無くなるとデジタルノマド留学が継続できません。お仕事の谷間があればキリロムグループのお仕事をお願いさせてください。