2021年の2月に開催されたキリロムグローバルフォーラム2021のオンラインセッションでキリロム工科大学発のスタートアップに投資された3人のエンジェル投資家のパネルディスカッションを行いました。
松岡達也さん(Fixh.meのエンジェル投資家)、田山貴教さん(Jobifyのエンジェル投資家)、蜜山龍男さん(Quaduskのエンジェル投資家)に、それぞれの投資先の魅力やポイントについてお話を伺いましたのでご紹介します。
「家の困った」を解決するFixh.me 投資のポイント
実は1年前にピッチを聞いたときは投資しようとは思いませんでした。私は英語が苦手でコミュニケーションに不安がありましたし、どれくらいの投資を求められているかがわからなかったからです。けれども半年後にもう一度話を聞いたときに経営者に興味を持ちました。一生懸命頑張っている彼を見て、ビジネスというよりは人柄に惹かれ応援したいという気持ちになりました。「学生なのでまだビジネスの基礎が無い」と見送るのは簡単でしたが、自分が関わることで彼の人生が変わるきっかけになるのであれば・・・。投資額は1,000万円くらいになるかと思っていましたが100万円でした。月に1回ボードミーティングに参加していますが、英語はキリロムの皆さんがバックアップしてくれますし、質問も通訳してくれるので安心です。
1. 開拓力があるところです。ビジネスプランを考えることができても実際にお金を集めるのは難しいものですが、彼には既にそれができているというところが大きなポイントでした。
2. 価値観や考え方を確認したく、資本政策についてや人生の一番高かった壁は何か?など、様々な角度で10の質問をしましたが、その答えがしっくりきました。特に「出資を受けるということを彼がどう捉えているのか?」は気になるところでした。
求人マッチングプラットフォームJobify 投資のポイント
1. キリロムではこれから次々とスタートアップが立ち上がりますが、そのほとんどがIT領域です。それらスターアップが成長すればするほどJobifyが必要とされるという構図だと思いますので、Jobifyに出資を決めました。
2. スタートアップ投資に興味があるものの、まだ投資をしたことがない人たちで組合を作りました。全体で100万円強の出資です。IT系の事業をやっている方であれば自社へのエンジニア採用の期待ができます。カンボジアのジュニアIT人材を日経企業にご紹介していくこともできると思います。現地ではサポートできないけれども、出資をしつつ、営業やマーケティングをサポートする形で事業に関わることができる。そんなスタイルに共感していただいて組合にご参加いただいています。
ARやVRで建築現場を改善するQUADUSK 投資のポイント
1. 当社も3次元データで建築物、道路、ダム、橋梁などの点検を行っています。自社との事業的なシナジーがあると思いました。
2. 私は英語が苦手です。本来であれば英語で内容を把握するのでしょうが、資料を日本語でもらえたり、英語と日本語でのハイブリッドで会議ができます。また、3次元データでの取り組みなので映像で理解できるのも助かっています。
3. 当初は投資するかどうか決めていなかったのですが、社長の一生懸命な姿が心に響きました。彼ならやってくれるだろう、そして彼のサポートもできるだろうと思いました。また、日本の技術が海外で使われることで広まるのではないかという期待もあります。
4. 投資金額が予想以上に低く抑えられたのも良かったです。
実際のパネルディスカッションをご覧下さい。
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