家庭が貧しくても英語ができない国の国民であっても世界のリーダーになれる。
キリロムグループはカンボジアのキリロム高原にゆかりがある企業グループです。「キリロム」はカンボジアの母国語で「平和(ロム)の山(キリ)」という意味があります。
平和を考える際、インターネットの登場が劇的な変化をもたらしたことは言うまでもありません。豊かな国と貧しい国との間の格差問題が解決に向かい、世界中から貧困は消えつつあります。
しかし、グローバルリーダーはといえば英語ができる国の豊かな家庭の出身者で占められ、世界で通用する英語教育を受けていない日本で生まれた若者はなかなかグローバルリーダーにはなれません。
英語の能力を除けば、平和を重んじる社会で育った日本人は、現在の不安定な世界を平和にするために大きく活躍できる可能性があります。「世界を平和にするビジネスを社会起業家として立ち上げる」これが、日本の21世紀の飯の種だと思います。
そしてキリロムグループは、実際に世界を平和にするビジネスを立ち上げています。
最初に、キリロムパインリゾート事業を始めました。森を守りながら、カンボジアの重要な産業である観光を盛り上げるミッションです。現在は多くのお客様が訪れる人気スポットとなり、現地の雇用を生み出しています。
次に、キリロム工科大学を設立しました。世界で最も貧しい国の1つであるカンボジアにある、英語でITを学ぶ無料の大学です。英語ができない国や新興国の貧しい家庭からもグローバルリーダーを生み出そうというチャレンジです。
現在は、新興国に事業を生みだすスタートアップスタジオとして、大学の学生事業ユニットである仮想企業の立ち上げから収益化・法人化・イグジットまでを支援することに注力しています。コロナ禍において、私達の考えるグローバルリーダーの1つのカテゴリーを、「新興国でビジネスを立ち上げる能力を持った起業家である」と定義し、学生たちに新しい人生の選択肢を提示したのです。
今後も、既存事業を成長させることはもちろん、並行して新興国からどんどん新しいビジネスを立ち上げ、グローバルへの挑戦を続けます。例えば、キリロム工科大学の大学院を開始し、高専からの編入を可能にし、日本や第3の国からの留学生も増やします。他大学や企業との提携、投資家とのネットワークも広がっていくでしょう。
キリロムの思いや事業に触れて行動を起こし、「キリロムに来て人生が変わった。」そういう人を増やしたいと思っています。学生、投資家、スタッフ、パートナーとしてキリロムに参加して、貴方の人生をグローバルに変えてください。
お金持ちに生まれれば、良い教育を受けてお金持ちになれるのが残念ながら現在です。日本人やカンボジア人がスタンフォードやMITに入ることはとても難しい。家庭が貧しくても英語ができない国の国民であっても世界のリーダーになれるようにしたい。それが私の思いです。英語ができない国や貧しい家庭出身の若者が世界的なリーダーになれる時代が来ると良いと思っています。
猪塚武インタビューより抜粋
2021年3月
キリロムグループ代表 猪塚武